OTEMON VIEW
運営: 追手門学院大学(学校法人追手門学院 総務部広報課)
https://newsmedia.otemon.ac.jp/大学の宣伝をしない大学メディア。なぜなら読者は学生ではないのだ!
ANALYSIS
大阪・追手門(おうてもん)学院大学の『OTEMON VIEW』。大学発のメディアの目的は、いろいろあると思いますが、最終的に行き着くところは大学の収入源につながること、つまり入学者募集・ステークホルダーへの広報などなど。
ところがこのOTEMON VIEWは、どの狙いからもかけ離れている構造をもつ「大学の宣伝をしない大学メディア」。運営は総務部広報課で問い合わせ先は広報課と明らかに外部向け広報メディアではあるのに、サイト内に教員や入学者向けの情報は一切皆無に見えます。
なぜか。
ここからは完全に私(オタク)独自論になりますが、まずはOTEMON VIEWのタグラインをみてみましょう。タグラインは「ニュースの面白さは、見方次第。」OTEMON VIEWの記事は、コロナ離婚、NHKドラマ化、DV事件、光ファイバの需要などなど、世の中で起きたニュースをその大学の教員が自分の専門から読み解く記事です。
「(編集部)」が聞いて「(〇〇先生)」が答える一問一答形式で、記名ライター記事は見る限りなし。記事のテーマは時事で、それぞれ統一のテーマはないのですが、公開された記事は大学プレスセンター(大学広報が記者向けに流す配信基盤)にプレスリリースとして流されており、王道のメディア戦略が徹底されています。2021年からはSmartNewsにも配信されています。なので、OTEMON VIEWはメディア転載の数が他の大学発メディアとは比べものにならないんです。つまり、結果的に記事が目に触れる回数がとても多くなる(ターゲットの設定はまた別の話として)。
これがなぜ効いてくるかというと、時事×教員(専門家)記事だということ。メディアのディレクターや制作者が自社の制作案件で「この件で話せる専門家はいないか」と探したときに、ヒットしやすいこと。これ、もしかしてオウンドメディアの形をした、専門家のプレスキットって言っても過言じゃないのでは? これが結果として、追手門学院大学の専門性や認知を高めることにつながるのかもしれません。
ちょっと裏側のことだけに注目してしまいましたが、記事それぞれも面白いんです。専門家の独自視点で、一般ユーザー視点のインタビュー形式なので理解しやすくわかりやすい。時事について「これって専門家的にはどうなのか聞いてみたい」が体現されているメディア。
編集部メモ
PVでは測れないメディアの効果、報道掲載や転載の数で考えるという戦略もあり。