おおあざ
運営: 大字企画室
https://ooaza.com/佐賀・基山と福岡の県境暮らしを、住民編集部が発信するローカルメディア
ANALYSIS
佐賀県基山町。福岡との県境の町に、実際に住んでいる人々が作り運営しているローカルメディア『おおあざ』
『おおあざ』のすごさは、編集部が外部のライターでも自治体の広報でもなく、そこで子育てしている住民の編集部であること。ライター7名と編集部3名、基山町とその周辺に住む子育て世代が、副業やフリーランスで参加している体制です。夏祭り、マルシェ、子どもの遊び場、地元のグルメ、そして警察署と連携した治安情報の定期連載まで。行政広報では拾えない粒度の生活情報が並んでます。住人だったら絶対知りたい情報すぎますよね。
2026年7月には「笑ってコラえて!」のダーツの旅が基山町に当たるという事件(お祭り)があったようで、その速報記事の熱量が最高でした。全国ネットのテレビが、宝くじみたいな確率で自分の町に来る。その日の町の空気を、住民の距離感でそのまま記事にできるメディアが町にある。これ、普通にすごくないですか?当たり前じゃないですよ。個人のSNSで完結、の影響力ではないんです。
そしてもうひとつすごいのが、編集長の江藤裕子さん。ローカルメディアについての江藤さんの視点の発信もまためちゃくちゃ優れたメディアとして機能しています。
メディアに関わる方は全員江藤さんのnoteをみたほうがいい。
赤裸々と明かす運営の数字も論理だって整理されていて、2017年に『大字基山』として始まって9年目。助成金・補助金は0円、スポンサーと広告収入だけで独立運営を続けていらっしゃいます。ローカルメディアって、立ち上げは補助金もありますが、当然続けるほうが何倍も難しいですよね。タグを見ると「基山町」の記事が979件。もういっかい言っちゃいます。979本。この蓄積は生半可でもAIでも真似できません。
メディアのきっかけは、江藤さんが出産を機に「もっと身近な暮らし情報が欲しい」と思ったのが始まりだったそうです。欲しい情報が無かったから、自分たちで作った。「うちの町には何もない」って言葉、よく聞きますけど、無いのはニュースじゃなくて、拾い、続ける人ですね。
編集部メモ
自社の商圏を、住民目線の当事者編集部という体制で発信してみる。