← ギャラリーに戻る
IDEA PARKのOGP画像

IDEA PARK

運営: 株式会社良品計画

https://idea.muji.net/
ファン化一次情報小売・EC

無印良品のQA型メディア。個別質問への回答が全世界向けのQAに

ANALYSIS

無印良品のQAメディア『IDEA PARK』。
「あの商品がほしい」「あれ復刻して」の顧客リクエストに公式が回答し、そのやり取りを全部公開しているメディアです。

まずトップの数字を見てほしいんですが、その数なんと84,020リクエスト(2026年8月時点)。8万件の「これしてくれよ!」が、検索できるわけで、だいたいあなたも同じ願いがありますよねってことで、網羅的でアクティブなQAメディアになっているわけです。しかもほぼ回答コストのみ。宣伝ゼロで成立しているんですねえ。

新着欄には、たとえば廃番になった掛ふとんカバーの再販希望が流れてきます。何年もこれしか使っていない、似たものを探してもこれ以上のものが見つからない、という切実な文章に胸を打たれます。
この未整形の熱量に勝てる宣伝コピーはあるだろうか、いやない。

そしてステータス表示の構造にも注目。リクエストには「新着リクエスト」「ストック済み」「見直し中」「販売中」、そして「できました」のラベルが付きます。これ最高じゃないですか?
「商品化決定」でも「発売開始」でもなく、「できました」。お知らせの言葉じゃなくて、返事の言葉ですね。
リクエストを投げた相手から「できました」って返ってくる。この一語のために全部の仕組みがあるのではないかと言っても過言ではない「できました」。

要望が「検討されて終わり」にならず、進捗がずっと見える。だからリクエストした本人も、同じ商品を待っている人も、何度もサイトに戻ってくる。すごいです。

公式の説明によれば、2014年の設置から2年で1万件を超えるリクエストが集まり、200点以上の商品が見直されたそうです。声が実際に商品を動かした実績の蓄積が、この場の信用になっているんですね。

これは顧客サポートと言っていいのか、商品開発と言っていいのか、メディアと言っていいのか。全てを商品に紐づけるこの構成アイディアはすごいと思います。いや、もう私にすごいって言われても、なんですが、すごい!!

宣伝コンテンツを作るのではなく、顧客の声そのものをコンテンツにしている。これは無印ファンを増やすメディア。

で、思うんですけど、お客さんからの要望って、どんな商売にも毎日届いているんですよね。メールで個別に返して、そこで消えていく。あれを全員が読める場所に置いて、進捗のラベルを付ける。それだけでメディアになるって、8万件が証明してしまっている。
でも、真似したくてもできない、これをやり切るのが世界の良品計画クオリティ!!

編集部メモ

顧客からの質問を個別対応で終わらせずに全員が読める記事として公開するだけで超充実のQAに。

ABOUT

中の人は、B2Bのコンテンツ戦略を仕事にしています。自社のオウンドメディアを分析してほしい方は、こちらからどうぞ。

参謀室のサービスを見る