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彼岸寺のOGP画像

彼岸寺

運営: 彼岸寺(宗派を超えた有志運営)

https://higan.net/
思想発信コミュニティ宗教・寺院

「インターネット寺院」を名乗る、宗派横断の有志運営による仏教メディア

ANALYSIS

『彼岸寺』は「インターネット上のお寺」オウンドメディア。境内も本堂もない。あるのは記事と書き手だけ。それだけと言ってしまっていいわけではないですが、それだけでなんと2003年のインターネット黎明期から20年以上続いています。

開基は松本紹圭さん。たくさんのお坊さんとの関わりの中で運営されてきて、2017年に今の形のプラットフォームとして再スタート。現在の代表は石川県山中温泉・温泉寺住職の日下賢裕さんです。運営はボランティア主体で、サイトには「お布施について」というページがある。マネタイズの説明が「お布施」の一語で完結するメディア、世界にここだけではないでしょうか。

読んでほしいのが2026年4月の「その経典、本当にありますか?」という記事。書き手は僧侶ではなく、AI企業の経営者です。仏教の言葉に救われたのに、その出典がどうしても特定できなかった、という個人的な体験から始まって、実在する経典だけを出典にして答えるAI対話サービスを作った顛末を書いている。AIが「それっぽい説法」を捏造しないように、すべての回答に出典を明示する設計にした、という技術のこだわりの話が、仏教メディアに載っているんですよ。僧侶と、エンジニアと、一般の書き手が同じ土俵で書ける場じゃないと、絶対に生まれない記事です。

かと思えば「仏教カレー協会」なる僧侶ユニットが、お釈迦さまが食べたかもしれないカレーを再現して花まつりで振る舞う記事が、定点観測のようにあったりする。参加者を「co-Buddhist」と呼ぶ姿勢も含めて、間口の広さと本気度が両立している。

これはメディアと言っていいのか、宗教活動と言っていいのか。どちらとも言い切れない場所に、あえて立っているのが彼岸寺らしさだと思う。

20年続くメディアの正体って、更新頻度でもデザインでもなくて、「ここに書きたい」と思う人が絶えないことなんですよね。お寺という建物がなくても、場は作れる。それを20年以上やって見せている。

運営は彼岸寺(宗派を超えた有志の集まり)。

編集部メモ

特定の主体に属さない宗派横断の有志運営という体制そのものが企画になる。

ABOUT

中の人は、B2Bのコンテンツ戦略を仕事にしています。自社のオウンドメディアを分析してほしい方は、こちらからどうぞ。

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